【きものレンタルあかね】工房見学 高橋徳さん
きものレンタルあかね、京友禅染の工房「高橋 徳」さんに工房見学に行ってまいりました☆
その話をすると、一緒に行ってみたかった!と沢山言っていただいたので、
次の工房見学は、あかねFBページで募集もして みんなで行ってみましょう♪
友禅染めの工房である、高橋徳さん。
大変素敵な日本家屋の手前にギャラリーや、坪庭、情報発信のスペースがあり、
奥や2階に染め工房があります。
まずは、友禅について、友禅染の工程についてのお話し。
友禅染は、主に京友禅・江戸友禅・加賀友禅の3つ。もっとざっくりですと、
…そもそも友禅染とは??
のりで防染(染めない所をのりで、ふせて他の場所を染める)して、染めていく技術です。
…友禅染の発祥は?
昔々、360年前の江戸時代、徳川綱吉の時代に贅沢を禁止する、奢侈禁止令が出ました。豪華とされる「絞り・刺繍・金糸・金箔」はNGとされました。
そのすべての技法を用いない技法として、のりで防染しつつ着物一反を染め上げる、友禅染が始まりました。
また、宮崎友禅という当時人気のあった扇絵師が、きものの世界へ進出。
贅沢を抑えた この技法を用い、絵画的なデザインをした着物が庶民の間で大変人気となりました。
今でいうデザイナーズブランドとして、「友禅染」という名前がつけられたそうです。
それらを説明していただきつつ、昔の図案例を見せてもらいました。
大変、おしゃれなんですけど!
屏風のみ描かれてるきもの!
大胆な縄のれんデザイン、にんにく柄のきもの!
その昔、縄のれんは虫よけの為に料理屋さんの前にのみかけられていたそうです。
では、なぜ女性の着るきもの柄に、縄のれんを描くの?
男性が女性に着せたきもの柄らしいです。
洒落ておりますな。
京友禅は、そこに金箔加工や刺繍をして飾りつけをします。
華やかさを求めるから、だそうです。
↓金箔が施されています。
工房内は、職人さんの技術を守るため、写真撮影禁止でした。
昔々の図案。白黒写真しかなかった時代に、今後に技法やデザイン、色彩を残す為、
用いられた方法は、木版画でした。
木版画で、繊維の糸のほつれまで表現されています。
関東の民芸博物館の、古来のきものを再現をされたそうです。
きものに描かれた京都。
清水の舞台と滝。
足元に描かれた立派な橋は、五条大橋。
その左ななめ上の簡易的な橋が、四条大橋でした。
四条大橋は、鴨川が増水すればすぐ流される様な、庶民が利用する橋でした。
その庶民の四条大橋の下で、庶民の踊りが始まり、それがいずれ歌舞伎となり、
地主神社は元々は桜の名所だったらしい。桜の色味が秋色な事にびっくり。
最後にお茶と梅甘露を頂きつつ、京の井戸水についてしばし歓談。
坪庭を活かしたギャラリー。
すてきすぎる空間、案内役もいらっしゃる、高橋 徳さん。
台湾茶道のセミナーもされていらっしゃるとの事、また是非伺いたいです。
染工房「高橋 徳」
http://www.takahashitoku.com/
ギャラリーYDS
http://www.takahashitoku.com/contents.php?id=31